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NTN、高効率翼技術を活用した自然エネルギー事業を展開

垂直軸風車垂直軸風車 NTNは、社グローバルエナジーおよびベルシオン(以下、グローバルエナジー等)が保有する風力や水力などの自然エネルギーを効率的に活用することができる翼(ブレード)に関する特許・意匠を独占的に使用できる専用実施権契約を締結したと発表した。

 グローバルエナジー等が保有する高効率な翼技術と、NTNの軸受などに関する技術を融合して、小形風力発電装置や小水力発電装置などの商品を開発し、成長市場の一つである自然エネルギー分野で新たな事業を創出する。

 一般的に、風力発電装置に広く採用されている翼は、回転時の抵抗を抑えるため、翼断面を薄く、比較的軽量設計することで効率を向上させている。一方、グローバルエナジー等が開発した「ベルシオン翼」は、これまでの発想・常識を覆した独自の厚みのある翼断面とウイングレッドを採用している。これらの独自のアイデアにより、風を逃がさず大きな揚力を発生させることが可能となり、低風速時から回転開始するだけでなく、一定回転後は減速が少ない高効率な構造となっている。また回転中は、翼周辺の空気の乱れを抑制することで、風切り音もほとんど発生しないという。

 NTNは、これまでグローバルエナジー等のブランドで国内外に導入実績がある「垂直軸型ベルシオン式風車」に、NTNが保有する低トルク転がり軸受技術や、グループ会社である日本科学冶金が保有する磁性材開発で培ってきた発電機技術を組み合わせ、発電効率をさらに飛躍させた商品の開発を行っている。また「垂直軸風車」だけでなく、「水平軸風車」や「小水力発電装置」についても開発・商品化を進めていく。