RICOH SV-M-S1は、対象物の形状を高精度かつ高速で3次元計測できる産業用ステレオカメラ「RICOH SV-M-S1」を3月25日に発売する。
利用例:ロボットによるピッキング作業(上)と装置制御監視(下) 近年、製造や物流などの産業分野ではシステムの自動化が加速している。例えば、ロボットアームで山積みされた部品を掴んで生産ラインに自動で整列して置くためには、対象物の形状を3次元でとらえる必要がある。同品は、装置の目の役割を果たし、対象物を3次元計測することでシステムの自動化を可能とするカメラ。リコー独自のキャリブレーション技術により、1m計測時に測距精度約±1mm(実測値)という高精度検出を実現させた。撮影から画像処理、視差演算までをすべてカメラ内部で行うことでデータ処理速度が向上するため、30fpsの高フレームレートで3次元データを計測することができる。
オプションとして、専用高輝度LED照明「RICOH SL-M-LE」を6月下旬に発売する。この照明を当てることにより、対象物の面の高密度な3次元データを取得することができるという。これらの特徴により、スムーズに物体を計測することができ、ロボットによるピッキング作業や装置制御監視など多様なシ-ンで活用が可能。生産ラインをはじめ物流など多くの現場で作業効率の向上に寄与する。