島津製作所は、豊富なアプリケーションや新しい制御用のソフトウェアによってクラス最高レベルの感度で安定した分析を可能にした分光蛍光光度計「RF-6000」の販売を開始した。
分光蛍光光度計は、発光現象を利用して物質の定性や定量を行う装置。近年、従来までの生化学や医薬品分野における研究開発や品質管理だけでなく、有機ELデバイスの発光効率の向上や長寿命化、人工光合成や有機太陽電池の変換効率の研究、DNAを検出するための蛍光プローブの研究といった分野でも需要が拡大してきている。
同品は、クラス最高レベルである350:1の S/N比(信号(Signal)とノイズ(Noise)の比)を実現しており、高感度な分析を安定して行うことができる。また、新しい制御用ソフトウェアであるLabSolutions RFを導入したことで操作性が向上しており、豊富なアプリケーションやオプションで様々な分析を行える。
同品の特徴としては、前機種比2倍以上の感度を実現しており次元測定のスピードは3倍に向上、光源は4倍の長寿命化、標準で900nmの長波長領域まで測定可能、新しい制御用ソフトウェアや1.5倍の大きさになった試料室による使いやすさの追求、などが挙げられる。