安川電機は、日本およびアジア地域(中国、台湾、韓国、シンガポール、タイ)で販売権を取得している歩行アシスト装置「ReWalk」が、神奈川県の公募型「ロボット実証実験支援事業」に採択されたと発表した。
日本における適用者の選定基準や運用方法を確立するための実証実験を神奈川リハビリテーション病院にて開始し、早期普及を目指す。販売は、2015年4月を予定している。
「ReWalk」は、イスラエルの歩行アシスト装置メーカーArgo Medical Technologies, Ltd.社(アルゴ社)が開発した製品。脊髄損傷等により下半身が完全に麻痺していても、これを装着することにより歩行が可能となる外骨格状のロボット。また、力センサや筋電位センサを使用せず、装着者の重心位置を検出して歩行動作を行う独自のアルゴリズムにより、スムーズで自然な歩行と簡単な装着を実現している。欧米においては、長期の車椅子使用による二次疾病の予防・改善や拘縮予防・筋肉量増加の効果を目的として、医療・リハビリ施設および個人向け販売がすでに開始されている。