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JASIS2014、特別企画「先端診断イノベーションゾーン」概要固まる

 日本分析機器工業会(JAIMA)と日本科学機器協会(JSIA)は、9月3日(水)~5日(金)に幕張メッセで開催されるJASIS2014の特別企画「先端診断イノベーションゾーン」について、基調講演プログラムおよび展示の概要等を決定した。

 この特別企画は、昨年好評だった「メディカルイノベーションゾーン」に続くもの。ヘルスケア分野の中で、より分析機器・技術の活用、応用が期待できるフィールドを意図して「先端診断イノベーションゾーン」という名称とし、昨年の約2倍のスケールで実施する。

 JAIMAでは、「先端診断」を「分析技術と多様な科学技術の融合により創出される新たな臨床診断やヘルスケアマネージメントを確立するための研究領域」と定義している。近年、各種分析計測関連技術の進歩は、遺伝子解析、蛋白質マーカー探索、代謝マーカー探索、細胞研究等の飛躍的な発展をもたらし、バイオ研究市場においてはGenomics、Proteomics、Metabolomicsの分野の進化を支え、また医療の市場では、テーラーメード医療の実現や未病健康産業を含む新産業創出に向けた動きを加速させつつある。

 こうした背景を鑑み、「先端診断イノベーションゾーン」の中心的企画となる基調講演では、3日間の日程中、近未来先端診断市場で特に注目されるテーマを各日一つ選び、世界の動向調査や日本の戦略立案を紹介する、あるいは最先端研究に携わる著名人が講演を行う。

 また、「展示ゾーン」では、30を超える企業・団体のブースが展示される他、中に設けられた主催者企画展示コーナーでは「先端診断」をわかりやすく解説するブースや、「日本発」の先端診断をテーマとした、科学技術振興機構、産業技術総合研究所、バイオチップコンソーシアムの最新研究を紹介するブースが設置される。また、出展企業からの最新情報が得られるプレゼンテーションも会場内で実施するなど、多くの企画が行われる。

基調講演:3日間で17タイトル
テーマ:
9月3日:先端診断の世界の動向と日本の戦略
9月4日:クリニカル分野における各種質量分析計による先端診断
9月5日:遺伝子診断の現状と将来展望

基調講演者(一部抜粋)
・内閣官房健康・医療戦略室 長谷 弘道 氏
・AIST(産業技術総合研究所) 夏目 徹 氏
・JST(科学技術振興機構) FIRST研究者 田中 耕一 氏 (株式会社島津製作所)
・JST(科学技術振興機構) FIRST研究者 川合 知二 氏 (大阪大学)
・Lund大(スウェーデン) Gyorgy Marko-Varga 氏