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三菱航空機、MRJの全機静強度試験の準備を開始

 三菱航空機と三菱重工業は、小型旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の全機静強度試験の準備を開始するため、三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場(愛知県西春日井郡豊山町)内にある最終組立工場から、機体構造試験を実施する技術試験場に移動させた。今後、試験機を設置する鉄骨を組み上げ、試験用の荷重負荷金具などを取り付けたあと、今夏にも試験を開始する予定。

 静強度試験は、設計・製造された機体の強度が航空機を安全に飛行させるために必要な基準を満たしていることを検証する機体構造試験の一つ。機体構造試験は、静強度試験と疲労強度試験の二つがあり、実機と同等の試験機を2機製造する。今回移動させた機体は静強度試験用。

 機体構造試験は型式証明や耐空性証明の取得に必要な試験であり、航空局検査官の立ち会いのもとで行われる。