日立金属は、技術・販売提携関係にあるインドの自動車鋳物製造会社を子会社化し、自動車用鋳物の高靱性ダクタイル鋳鉄「HNM」の生産・供給体制構築を加速すると発表した。同社では、「インドでの自動車生産台数は2013年の390万台から2020年には700万台を超えると予想され、市場としての重要性がさらに高まる」として、それに対応した形だ。
日立金属グループの南陽金属とHitachi Metals Singapore Pte. Ltd.が、技術・販売提携関係にあるインドのRPSビカス社とガリマビカス社に資本参加することで、日立金属グループが51%を出資する。
需要の大幅な増加が期待されるインドにおいて、競争力の高い高靱性ダクタイル鋳鉄の生産・供給体制構築をさらに加速することで、確実に需要に対応する。また、従来から高靱性ダクタイル鋳鉄の生産を行う日本(真岡工場)、韓国(南陽金属)、米国(Hitachi Metals Automotive Components USA, LLC)に、今回のインドを加えることで、世界4極での生産・供給体制とする。これにより世界の自動車需要に対し、より機動的な対応を目指していく。