三協立山・三協マテリアル社は、同社のアルミ押出・加工・組立技術が、クルーズ寝台列車「ななつ星in 九州」の車両内装材に採用されたと発表した。
今年10月15日より運行をスタートした「ななつ星in 九州」のデザインは、水戸岡鋭治氏が手がけたもので、車両内外に施された木の風合いが特徴の豪華寝台列車。車内の内装材においても、アルミ材を使用しつつ細部まで木の風合いにこだわった仕上がりが求められたという。
今回、同社は設計段階から参画する機会を得たことで、木組みに求められる高い精度をアルミ材で実現するための技術構築・提案を行った。具体的な取り組みとしては、突合せ接合部の隙間なしの実現、難易度の高いアール形状の格天井の接合を3次元加工により実現、などがあり、アルミ材の表面に木材を薄くスライスしたシート(つき板)を貼ることで木の風合いを再現しただけでなく、より木製に近づけるため、ディテールにもこだわった仕上がりを実現した。