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ホンダ、太陽電池事業から撤退

 ホンダは、太陽電池事業を手掛ける子会社のホンダソルテックの事業を終了し、太陽電池の製造・販売から撤退すると発表した。

 ホンダが独自開発したCIGS薄膜太陽電池は、銅-インジウム-ガリウム-セレン(CIGS)の化合物を素材とした薄膜で形成されており、製造過程における使用エネルギーが少なく、また、幅広い太陽光に反応する性質により、影、熱、天候などの影響を受けにくい太陽電池として、会社設立当時は高い製品競争力を有していた。

 その後、シリコン価格の下落に伴うシリコン結晶系太陽電池パネルの値下げなど、ソーラーパネル業界の著しい競争環境の変化の中で、当初の事業計画達成の見込みが立たず、これ以上の事業継続は困難と判断した。

 ホンダソルテックは2014年春に事業を終了し、会社を解散する予定。なお、受注については、来年2月中旬で終了とする。また、これまで販売した同社の太陽電池システムのアフターサービスについては、関係会社であるホンダ開発を窓口とし、引き続き同様のサービスを提供する。