東京都などから構成する産業交流会2013実行員会は10月30日から11月1日の三日間、東京・有明の東京ビッグサイトで「産業交流展2013」を開催、46095人が来場した。今回で16回目を迎えた本展は、中小企業の販路拡大による受発注拡大、企業間連携の実現、情報収集・交換などのビジネスチャンスを拡大することを目的としている。出展者は原則として、首都圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)に事業所を有する中小企業など。
展示会では、今後成長が期待される「情報」、「環境」、「医療・福祉」、「機械・金属」の4分野を中心に中小企業の製品・技術を各社がPRした。機械・金属では素形材、加工、機械、電子デバイスの四つのカテゴリから約250社が出展を行った。また、「ものづくり実演ゾーン」では、パイプ加工やヘラ絞りなどの中小企業が誇る技術力を紹介したほか、最近話題となっている3Dプリンターによる実演も行われた。
イベントでは、30日に東京都ベンチャー技術大賞の表彰式が行われ、大賞でフォトデザインのSiC半導体評価装置「SemiScope」、優秀賞でTrigence Semiconductorのフルデジタルスピーカー用LSI「Dnote(R)」、オンチップ・バイオテクノロジーズのマイクロ流路チップセルソーター「On-chip Sort」が表彰された。同賞は、ベンチャースピリットに富む中小企業が開発した革新的で将来性のある製品・技術を表彰することで、東京の産業活性化と雇用の創出を図ることを目的にしている。