三菱航空機と三菱重工業は、MRJ(Mitsubishi Regional Jet)の飛行試験機初号機の最終組み立てを三菱重工業 名古屋航空宇宙システム製作所 小牧南工場(愛知県西春日井郡)で開始する。
これまで飛島工場(愛知県海部郡)で組み立ててきた機体構造部位のうち、中部胴体を13日、小牧南工場に移送したのを受けて着手するもので、今後、順次搬入される飛行試験機の胴体や主翼などの機体構造部位を結合し、電気配線や油圧配管などの取り付け、さらには必要な装備品の装着を行う。
今後、大江工場(名古屋市港区)で組み立てる垂直尾翼、水平尾翼や、米国プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)社から供給される、大幅な燃費低減を実現する最新鋭エンジンなども機体に組み込む計画で、国産初のジェット旅客機MRJは徐々にその最終的な姿を現すこととなる。