住友電工業は、今年9月にインドネシアの現地生産拠点PT. Sumiden Hardmetal Manufacturing Indonesia(SUMIA社)で切削工具製品の生産を開始した。SUMIA社の順調な立ち上がりに伴い、現地販売会社 PT. Sumitomo Electric Hardmetal Indonesia(SEHI社)は、インドネシア現地での技術サービスの充実を図るため、「インドネシアツールエンジニアリングセンター」(In-TEC)をSUMIA社敷地内に設立した。
住友電気工業では、最新の工作機械や分析・計測機器、セミナールーム等を備え、専門スタッフを擁するTEC(ツールエンジニアリングセンター)を国内外に展開し、顧客に最新の技術サービスを提供している。 今回開設したIn-TECは、切削工具メーカーによる技術サービス拠点として、同国初の施設になるという。また、今年6月米国に設立したアメリカツールエンジニアリングセンター(A-TEC)を加えると、同社としては、日本国内に5拠点、海外に5拠点の計10拠点の技術サービス拠点を擁することとなる。
インドネシア市場においては、生産拠点SUMIA社による超硬ドリル、CBN刃先交換チップ、ダイヤ焼結体刃先交換チップなどの現地生産と再研磨サービスに加え、併設するIn-TECにて、SEHI社による技術サービスを提供する。製販一体で現地需要に対応し、同市場でのシェア拡大を目指す。また、国内外のTECのネットワークを活かし、インドネシアに進出する日系ユーザーへのサポート体制を一層強化する。