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リケン、スイス・ジョージフィッシャーオートモーティブ社の合金鋳鉄材料を製造・販売

 リケン( http://www.riken.co.jp )は、2013年7月1日にジョージフィッシャーオートモーティブ社(Georg Fischer Automotive AG、本社:スイス、以下Georg Fischer社)との間で合金鋳鉄材料「SiboDur」の製造・販売に関するライセンスおよび相互協力に関する契約を締結した。

 SiboDurは、Georg Fischer社が開発した高強度高延性材料で、すでに欧州や中国向けの乗用車、商用車、建機用部品材料として豊富な量産採用実績がある。今回、リケンは日本およびアセアン諸国においてSiboDurを製造・販売する権利を得た。

 自動車メーカーやトラック・建機メーカーでは燃費向上や、CO2排出量の削減を図るため部品の軽量化ニーズが増大しているが、SiboDur適用による部品の最適設計を通じ薄肉軽量化が実現されアルミニウム合金に対し競争力を有する製品提案が可能になるという。

 また、リケンとGeorg Fischer社は、今回の契約を通じて、リケンの素形材生産拠点である日本、インドネシアとGeorg Fischer社の生産拠点である欧州、中国を相互に有効活用することで、現地生産ニーズにも柔軟に対応できる体制とする。

 なお、リケンはグレディ社(Grede Holdings LLC、本社:アメリカ、以下GREDE社)と1994年にライセンス供与契約を締結し、北米地域の顧客からの素形材部品の需要に対応しているが、GREDE社も同じくGeorg FischerとSiboDurに関するライセンスを締結していることから、全世界で同製品を含む素形材事業ネットワークが構築されることになるという。