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島津製作所、エンジン燃焼発光計測用光プローブ

島津製作所「ExDop」 島津製作所は、エンジンの燃焼状態を計測するために必要な高耐久性光プローブ「ExDop(エックスドップ)」の販売を開始した。

 同社によると、エンジン開発の現場では、プリイグニッション(過早点火)やノッキングなどの異常燃焼の低減やエネルギー効率の良い理想的な燃焼など燃焼の質の向上への関心が強まっており、燃焼サイクルの過程で刻々と変化する燃焼状態を高精度に計測することへの期待が高まっているという。これについては、高速応答性という特徴を有し、燃焼状態の変化を瞬時に捉えることを可能にする、光を用いた計測手法が有効だという。燃焼の光計測手法としては発光・吸光・蛍光などを利用したものがあるが、その前段階として高圧・高温・高振動と過酷な条件にあるエンジン筒内から手軽に安定して光を取り出すことが困難だった。
 
 このような状況を踏まえ同社では、エンジン筒内の燃焼光を効率よく計測器に伝送するための光プローブを開発した。同品は、材料選定や部品形状、組立工程の最適化などにより、高耐久性・小型化・低価格も実現している。また、燃焼発光について信頼性の高いデータを手軽に取得することができる。自動車のみならず、船舶・産業用車両・発電機など幅広い分野のエンジン開発において、燃焼効率の向上、低エミッション化の推進、シミュレーションの検証の効率化に使用できる。