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産総研など、マグネシウム合金の低温鍛造技術を開発

 産業技術総合研究所と宮本工業は共同で、マグネシウム合金の低温鍛造技術を開発した。

 今回開発した技術は、あらかじめ鍛造素材の微細組織を結晶粒径10µm以下に制御し、サーボプレスを用いて低速(5~10mm/s)で鍛造することにより、通常、汎用メカニカルプレスを用いて400℃程度で行っているマグネシウム合金の鍛造温度を200℃以上低くすることを可能にしたもの。鍛造温度を低くすることにより、固体潤滑剤に比べて鍛造後の除去が容易である水溶性潤滑剤の使用が可能となるため、マグネシウム合金の鍛造部材の低コスト化や生産性向上が期待される。

 今後は、カルシウムを添加した難燃性マグネシウム合金やその他のマグネシウム合金に対しても鍛造温度低温化の可能性を検証する。

開発したマグネシウム合金の鍛造工程開発したマグネシウム合金の鍛造工程