富士重工業は、スバル初のハイブリッドシステム搭載車(日本仕様プロトタイプ)を日本初公開した。同システムは3月29日にニューヨーク国際自動車ショーで世界初公開したもの。
ハイブリッド化に伴い搭載するモーター、高電圧バッテリーなどは、スバル独自のシンメトリカルAWDのレイアウトを活かしたまま配置され、ベースとなるガソリン車と同等の低い重心高・優れた重量配分をハイブリッドでも実現している。
また、JC08モード燃費値で20.0km/Lと燃費の向上を果たしながらも、モーターをアシストとして用いることで、加速感のある走りを実現している。このハイブリッドシステム搭載車は、日本国内では初夏の発売を予定している。
トランスミッションは、リニアトロニック(CVT)をベースにプライマリープーリーの後方にハイブリッド用の駆動モーターを配置することで専用トランスミッションとして開発した。
エンジンは、2.0ℓ水平対向4気筒DOHCエンジンの徹底的なフリクション低減等に取り組み、ハイブリッド車専用エンジンを開発した。高電圧バッテリー等の新規重量部品は、ラゲッジルームの下にコンパクトに集中配置した。この結果、車両の前後左右の重量配分や重心高、ラゲッジルームのスペースは、ガソリン仕様と同等のレベルを確保している。
低速領域では、エンジンを切り離してEV走行、中速領域ではモーターアシスト走行を可能にし、燃費性能の向上と軽快な走りを実現したという。