三菱電機は、メキシコにオルタネーターやスターターなど自動車機器の製造・販売を行うMitsubishi Electric Automotive de Mexico, S.A. de C.V.(三菱電機オートモーティブ・メキシコ社)を設立した。
北米や南米における自動車市場の拡大を背景に、自動車生産が活発化するメキシコに生産拠点を構築することで、米州全体での受注規模拡大を目指す。新会社は2014年10月に営業を開始し、2017年度に売上高300億円を目標としている。
米国での自動車販売の回復および南米での販売台数の増加を受け、メキシコでの自動車生産が拡大している状況を受けて、同社はメキシコに拠点を設立し、自動車機器の現地供給体制の確立と価格競争力の強化を図る。
具体的には、1.北米市場の拡大に伴う既存米国拠点(Mitsubishi Electric Automotive America, Inc.)と連携した米州地区での生産能力確保、2.米国拠点との生産分散による米州でのBCP対応、3.北米市場向けに留まらず、貿易協定による関税優遇を活用した供給、の三つを担うことになる。