ホンダは、マレーシアにおける二輪車の生産販売会社であるBoon Siew Honda Sdn. Bhd.(以下、文秀ホンダ)は、年間生産能力30万台の新工場が本年2月に本格稼働したと発表した。
文秀ホンダの新工場は、生産、購買、営業部門が一箇所に集約したワンフロア化を実現している。土地の取得と建屋の建設費用を含めた投資額は約2億2,200万マレーシアリンギット(約68億円)で、立ち上げ時の新工場の従業員数は約1100名(非正規従業員を含む)となっている。マレーシア国内向けモデルの製造を行っており、塗装工程へ最新の生産技術を投入することなどにより、高効率な生産体制の新工場となっている。
ホンダは、1957年より文秀有限公司(以下、BSW)による二輪完成車の輸入販売開始を受け、マレーシアでの二輪ビジネスを開始。1969年にはHondaとBSWとの間で技術提携を結び、BSWから委託を受けたKah Motor Sdn. Bhd.が現地での二輪完成車組み立てを開始することで、これまでに約440万台の二輪車を生産してきた。2008年には、マレーシアでの二輪事業の生産と販売機能を集約して、合弁会社 文秀ホンダを設立することで、オリエンタル ホールディングス(Oriental Holdings Bhd.)と合意、現在の事業体制に至っており、2012年は市場シェア約42%となる、約25万台の二輪車を販売している。