日産自動車は、アメリカのカリフォルニア州 シリコンバレーにあるサニーベール市に、総合研究所機能の一部を担う主要海外研究拠点として、「日産総合研究所シリコンバレーオフィス」 (Nissan Research Center Silicon Valley, NRC-SV)を開設した。
今回の開設は、日産におけるR&Dグローバル展開の一環であり、世界の先端企業や大学の研究機関が集結するシリコンバレーに研究拠点を新設することにより、最先端の研究コミュニティーとの連携による、将来のニーズに応える快適なモビリティ社会の実現に貢献する研究を進めることが可能になるという。
主な研究テーマは、(1)安全でストレスのないモビリティの実現のための自動運転車両の研究(2)エネルギー及び時間効率を最大化する、インフラやインターネットなどの外部環境とつながる車両の研究(3)自動運転車両やつながる車両で実現するモビリティ体験を、より快適なものにするためのインターフェース技術の研究、である。また、同拠点では上記研究活動に関連し、コネクテッドビークル サービス企画・先行開発やユーザーインターフェース先行デザイン活動も行われる予定。
研究拠点の開設にあたり、山下光彦研究・開発担当副社長は、「日産自動車は研究開発機能をグローバルに展開しています。今回、シリコンバレーにリサーチセンターを開設することで、最先端のICT(Information and Communication Technology)技術を中心に、モビリティの新しい価値を創造していきます」と述べている。
ルノーと日産は、2011年に近隣のマウンテンビュー市にオフィスを構え研究開発を進めており、今回開設の研究拠点において、その研究開発を引き継ぐ。