大同特殊鋼の100%子会社であるOHIO STAR FORGE CO.(本社:米国 オハイオ州ウォーレン市、以下 O.S.F.)は、新たに大型熱間高速精密鍛造機「AMP70XL」1基の導入を決定し、2013年10月から営業運転を開始する。
O.S.F.は1988年に米国オハイオ州ウォーレン市で設立された。当初O.S.F.は「日系ユーザーの現地生産対応」に始まったが、徐々にユーザーの幅を広げ、現在では、その過半を「米系ユーザー」が占めるまでに至り、米国鍛造業界に確固とした地位を確立している。
米国のモノづくり産業への回帰を背景に、ここ数年北米自動車産業は堅調な成長が継続している。この結果、米系・日系の自動車・産業機械・軸受を始めとする各ユーザーからO.S.F.に対して生産能力の拡大および大型鍛造品供給の強い要請があるという。大同特殊鋼の海外事業ポートフォリオの視点からも、アジア以外の地域におけるモノづくり拠点としてO.S.F.はその重要性を増しており、さらなる成長機会を捉えるべく設備増強投資を実行する。
今回導入する設備は、O.S.F.の有する経験と経営資源を最大限に活かすべく、「AMP70XL」を選定し、生産可能な製品サイズの拡大を図る。これにより、小型鍛造品から中型、そして大型まですべての製品ラインナップが揃い、各ユーザーのニーズに広範囲での対応が可能となる。