三菱マテリアルツールズ( http://www.mitsubishicarbide.com/mmc )は、鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種「UE6110」のシリーズ展開としてLP・RPブレーカ計26アイテムを追加、販売開始した。
同材種は、優れた耐熱性を持つフラットAl2O3層と高い耐摩耗性を発揮する微細TiCN層の「2in1テクノロジー」により、クレータ摩耗の進行や逃げ面摩耗の進行を抑制した鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種。
2in1テクノロジー
2012年6月に発売した「MC6025」にて採用されている鋼軽切削用LPブレーカ14アイテムと鋼荒切削用RPブレーカ12アイテムをUE6110シリーズにも追加し、より幅広い加工用途に対応できる。
同品の主な特徴は以下のとおり。
- 高い耐摩耗性を発揮する微細「TiCN層」と、優れた耐熱性を持つフラット「Al2O3層」の組み合わせにより耐摩耗性を向上させ、さらに極めて平滑な表面の「ブラック・スーパー・イーブン・コーティング」を適用することで溶着チッピング等の異常損傷を抑制し、長時間の安定した切削加工が可能。
高い耐チッピング性と耐熱塑性変形性を有する超硬合金母材と最先端のコーティング層および鋼加工の軽切削領域に最適化されたLPブレーカと中切削領域から荒切削領域まで幅広い切りくず処理を実現するRPブレーカとの組み合わせで、高速高能率加工や仕上げ加工から断続や黒皮の荒加工までの幅広い加工条件での使用が可能。