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ヤマザキマザック、シンガポール工場とテクノロジーセンタを大幅拡張

 ヤマザキマザック( http://www.mazak.jp )は、シンガポールの生産工場およびテクノロジーセンタの大幅な拡張を行う。工場の拡張は現在工事中の米国工場拡張に続くもので、今後の需要拡大に対応するため海外工場での生産能力を高め、同社のグローバル生産体制を最適化することで、為替変動やFTAの拡大などに迅速かつ的確に対応できる体制を強化する。

 また、テクノロジーセンタの拡張は、顧客のビフォアーセールスとアフターサービスなどのトータルサポート体制をさらに充実させることで、価格競争の激しい東南アジア市場での販売促進につなげるのが狙い。

 工場拡張は、1992年の工場進出から今回が5回目となり、工場延べ床面積を約2.1倍に拡張して生産能力を現在の月産80 台から130 台にアップさせることで、FTAで関税が撤廃されたインドを含む東南アジア諸国の今後の需要拡大に対応することを狙う。2013 年秋の竣工を予定している。

 「シンガポールテクノロジーセンタ」の拡張は、ショールームを増設して大型工作機械を含む複合加工機、旋盤、マシニングセンタ、レーザ加工機など十数台を展示できるスペースも確保することで、航空機やオイル&ガスなどのエネルギー産業を中心としたシンガポールの顧客や、東南アジア各国のさまざまな地域のニーズに対応する。

 また、顧客へ技術セミナーを開催する約100名収容のオーディトリアムの新設、人材育成や技術指導のためのトレーニングルームの拡張、さらには、パーツセンタも拡張することでスペアーパーツのストック数を増やし、顧客への即納率を高めるなど、ビフォアーセールスとアフターサービスなどのトータルサポート体制をさらに充実させる。

 今回の拡張により、シンガポール工場およびテクノロジーセンタは、敷地面積で現在に比べ約70%拡大して合計32100m2となり、延べ床面積では約120%拡大して19500m2となる。

ヤマザキマザック「拡張後の完成予想図」