日立製作所( http://www.hitachi.co.jp )は、英国運輸省(DfT:Department for Transport)の都市間高速鉄道計画(IEP:Intercity Express Programme)に関して、車両のリース契約を正式に締結したと発表した。
日立が出資する特別目的会社「アジリティ・トレインズ(Agility Trains)社」を通じ、今後約30年にわたり英国主要幹線であるEast Coast Main LineおよびGreat Western Main Lineを走行する車両のリース事業について展開する。
また日立は、アジリティ・トレインズ社より同社のリース事業向けに、合計596両におよぶ車両の製造、並びに27年半にわたる保守事業につき一括受注することとなる。
アジリティ・トレインズ社は、2009年2月12日、英国運輸省から本件に関する優先交渉権を獲得し、正式契約に向けた交渉を実施してきた。2010年2月には、2010年5月に実施された英国総選挙への影響回避を理由として、契約交渉が凍結されたものの、2011年3月より契約交渉を再開し、最終契約締結の運びとなったもの。
なお、同プロジェクトは英国運輸省が主導するPPP(Public Private Partnership)スキームで実施されており、株式会社国際協力銀行および、独立行政法人日本貿易保険による金融支援を受けている。