モールディングファクトリーの工場内部 文具メーカーのプラスは、全額出資のベトナム現地法人「プラス ベトナム工業株式会社(PVI)」の文具・事務用品製造拠点として、「ビエンホア工場」、「ヌンチャク工場」に次ぐベトナムで3番目の工場「モールディングファクトリー」を2012年6月1日より本稼働し、現地生産体制を強化する。
新工場は、ホーチミン市から約1時間のビンズオン省ベトナム・シンガポール工業団地内の既存施設を、現地金型製造企業からM&Aで取得した。「修正テープ」や「ファイルのとじ具」など樹脂製品製造の成型機と自社工場初の金型製造設備を設置。既設工場との連携を図りながら、日本、ベトナム国内、アジア、北米、ヨーロッパ向け製品を製造する。
同社は自社で金型を製造することで、製品開発段階での簡易金型作製や海外向け製品提案のための小ロット生産が容易になり、開発プロセスのスピードアップと設計精度の向上を目指す。また、24時間無人体制での成型機稼働実験など生産性向上のための試験的な運用も行い、5年後には生産能力倍増を目指す。