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日本金型工業会東部支部が第18回定時総会開催、新支部長に加藤忠郎氏(日進精機)

牧野俊清支部長牧野俊清支部長 日本金型工業会東部支部( http://east.jdmia.or.jp )は5月25日、東京・上野公園の上野精養軒で「第18回定時総会」を開催した。冒頭、挨拶に立った牧野俊清支部長は「機械統計を見ると、金型の景況は今年の1月から3月までの数字においては上向いている。特にダイカスト金型などはリーマンショック以前の数字と同水準まで上昇している。しかし、4月になってギリシャを発端とした欧州経済危機の影響、また円高や株価の下落など今後の景況に影響を及ぼすのではないかと心配している。先月、FADMA(アジア金型工業会協議会)の会合があり、当日の報告で韓国の金型の輸出で最も多いのが日本で18%、続いて中国16%、インド9%、南アメリカ9%、ASEANとアメリカがそれぞれ6%と発表があった。日本の輸出先としては中国、アメリカ、ASEAN一辺倒でインドは4%、南アメリカは3%と少ない。これを見ると、韓国の海外展開のアグレッシブな展開を日本も今後は見習っていかないといけないと思っている」と挨拶述べた。

 続いて議案審議が行われ、平成23年度事業報告、決算報告、平成24年度事業計画、収支予算などについて審議、満場一致で可決された。事業報告では、運営委員会を広報委員会に統合したことや、鋳造型部会、ダイカスト型部会、鍛造型部会を合併し24年度から鋳鍛DC部会として開始することなどを報告した。事業計画では、国の補助事業「JAPANブランド育成支援事業」を推進し、ジャパンブランド金型を世界に向けて普及することで国内にものづくりの現場を残していく検討をすることなどを確認した。

加藤忠郎新支部長加藤忠郎新支部長 また任期満了に伴う役員改選では、加藤忠郎氏(日進精機・取締役相談役)が支部長に就任。懇親会の席上で挨拶に立った加藤新支部長は「日本は政局の混迷、東日本大震災の復興の遅延など、経済に明るさが見えていない状況である。また電力問題などもあり、セットメーカーのさらなる海外シフトも聞かれている。我々工業会としても会員減少に伴い、財政的に厳しい状況になっており、上田勝弘会長指導のもと、改革の方向付けを行っている。今年度は新しい執行部がこの改革を実行していく。3支部の中で最も会員数が多い東部支部の支部長として責任の重さを考えると身の引き締まる思いだ。今後、本部の会長を支えるべく努力していくのでご指導、ご鞭撻の程をお願いしたい」と述べた。