川崎重工業と東芝は、台湾の台湾高速鉄路股份有限公司(台湾高鉄)から高速鉄道車両4編成48両を共同で受注した。
プロジェクト全体の統括、車体および台車の設計、製造を川崎重工が行い、電気機器、空調、車上無線システムの設計、供給を東芝が行う。最初の編成の納入は2012年12月を予定しており、以降、2015年11月にかけて順次納入する予定。
台湾高鉄は、2007年1月の営業運転開始以来、乗客数が増加しており、それに伴い列車本数を増発している。さらに、2015年に開通を予定している台北駅~南港駅間(5.7km)の路線延長などに対応するため、車両を導入する。
川崎重工および東芝は、2000年12月に台湾高速鉄道機電システムプロジェクトを受注した「台湾新幹線株式会社」の日本連合メンバーとして、700T型車両360両の設計、供給を担当した。700T型電車は、東海道・山陽新幹線で運行されている700系新幹線電車をベースに台湾高鉄向けに設計変更をしたもので、高速鉄道として日本で初めて海外輸出した車両となる。
今回の受注は、700T型電車と同型式の発注であり、開業以来の同型式電車の安定した運行実績および信頼性が評価され、受注に至った。