三菱マテリアルツールズ( http://www.mitsubishicarbide.com/mmc )は、高硬度鋼加工用コーテッドCBN焼結体BC8000シリーズに「BC8020」に4型番を追加、販売開始すると発表した。
自動車産業を中心に、シャフト、ギア類に代表される高硬度鋼を使用する部品の加工現場において、工具の長寿命化、加工能率や加工精度の向上への要求はますます高まっている。2010年4月に発売したコーテッドCBN焼結体「BC8020」は、刃先強度と耐摩耗性を高い次元で両立した工具材種。今回は、2コーナタイプとワイパーインサートの4型番を追加した。
「BC8020」の主な特長は、以下のとおり。
- 組成の最適化によりクレータ摩耗の発生を抑制し、浸炭層除去加工など高負荷切削条件において、優れた耐摩耗性を発揮し、高能率加工が可能になる。
- 高い刃先強度により断続切削などの不安定な加工における突発欠損を抑制し、工具寿命の安定化を図っている。
- WSワイパーインサートの使用により、剛性の低いワークにおいても優れた面粗度を長時間維持する。