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大同特殊鋼、工具鋼事業に関する3社を再編し金型産業で新たなサービス

 大同特殊鋼( http://www.daido.co.jp )は、連結子会社の大同アミスター、大同マテックス、出資先で住友商事の連結子会社である石原鋼鉄の工具鋼事業に関する3社を再編し、2012年7月を目途に新会社を発足させることで住友商事と合意したと発表した。ただし、3社の株主総会の決議および関係当局の認可等が条件になるという。

 国内の金型材料である工具鋼市場は、需要家の海外展開の拡大に伴う空洞化により縮小している。一方、金型に対するニーズもより高度化・多様化し、単に材料提供だけでなく加工・熱処理・表面処理までを含めたトータルでのソリューション提供の必要性が高まってきたという。

 統合する3社は、いずれも1976年の3社合併(大同製鋼、日本特殊鋼、特殊製鋼)により大同特殊鋼が発足する以前からの古い歴史を持ち、独自に金型産業に貢献してきたが、今回新会社の発足により各社の強みを結集し、大同特殊鋼とともに材料・加工・熱処理・表面処理等、金型産業を支えるトータルソリューション会社として新たなサービスを提供する。また、海外の合弁会社へのサポート体制を整え、グローバルスケールで金型産業に貢献することを目指す。

 新会社は2012年7月に発足予定、資本金は4億3500万円、従業員数約600人、在庫拠点は12カ所、プレート加工拠点3カ所、熱処理拠点は5カ所、営業拠点19カ所の予定。