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超硬工具協会、平成24年新年賀詞交歓会と平成23年度超硬工具協会賞表彰式を開催

挨拶する田中理事長挨拶する田中理事長 超硬工具協会( http://www.jctma.jp )は1月12日、東京・丸の内の銀行倶楽部で「平成24年新年賀詞交歓会」を開催した。

 冒頭、挨拶に立った田中啓一理事長は昨年の東日本大震災を踏まえた上で「昨年を振り返ると悲観的な話が多くなると思うが、事業をしている人間としては常に前向きでないとならない。災害があっても我々会員それぞれの努力によって、超硬工具業界を発展させていくのが使命であると考えている。超硬工具協会を改めて考えてみると、ものづくりの業界で技術を生業としている。是非、この点をもう一度基本から顧みて常に技術革新を行い、協会がさらに発展することを新年に期待したい」と述べた。

 来賓の挨拶は経済産業省製造産業局産業機械課長の藤木俊光氏が行い、同協会副理事長・鴻野雄一郎氏の乾杯の発声により懇親会に移行した。

表彰式のもよう表彰式のもよう 賀詞交歓会に先立ち行われた「平成23年度超硬工具協会賞表彰式」では、吉村寛範氏(元同協会理事長・元三菱マテリアル取締役副社長)が業界功労賞で表彰された。このほか、技術功績賞で10社18件、作業・事務・生産技術等の改善賞で5社5件が表彰された。受賞者代表挨拶を行った吉村氏は「私よりも業界・協会で長く貢献された先輩がいる中で、このような名誉ある賞を頂いて大変恐縮している。私は2007年に当協会の理事長を拝命した。その時は成長期で、2008年3月に協会の出荷額で316億円という新記録を達成した。しかし、翌年にリーマンショックが起こり、翌年3月は対前年度比で60%以上のマイナスになった。まさに天国から地獄で皆様大変苦労されたことと思う。それでも協会活動が滞りなく運営されてきたのは、諸先輩方や本日ご列席の皆様のおかげだと思う。現在円高などの課題はあるが、これまでも乗り越えてきた。今後も皆様のますますの発展を祈念している」と謝辞を述べた。

超硬工具協会賞受賞一覧

業界功労賞


吉村寛範氏(元三菱マテリアル)

技術功績賞

鋳鉄旋削加工用CVD工具CA45シリーズの開発(京セラ)
高能率フェースミルMFPN型の開発(京セラ)
高圧クーラント用ヘッド コロターンHPの開発(サンドビック) 
鋼旋削用サーメット「T1500A」の開発(住友電工ハードメタル) 
焼入鋼加工用CBN焼結体「BN2000」の開発(住友電工ハードメタル)
高能率仕上げ加工用「Sヘッドエンドミル」の開発(ダイジェット工業)
レアメタル(WC、Co)を用いない工具材料の開発(ダイジェット工業)
焼入れ鋼加工用CBN材種「BXMシリーズ」の開発(タンガロイ)
超高送りカッタ DoFeed Mini の開発(タンガロイ)
内径加工用工具「モーグルバー」の開発(日本特殊陶業)
「エポックDスレッドミル」の開発(日立ツール)    
AVアーバ (防振アーバ)の開発(日立ツール)
フジロイ合わせガラスカッターの開発(冨士ダイス)
ステンレス鋼用超硬ソリッドドリルMMS形の開発(三菱マテリアル)
鋼高能率旋削加工用材種UE6105の開発(三菱マテリアル)   
チタン合金加工用刃先交換エンドミルVFX形の開発(三菱マテリアル) 
PCB工具用DLC皮膜「ULF」の開発(ユニオンツール)
PCB用制振型コンポジットドリルの開発(ユニオンツール)

作業・事務・生産技術等の改善賞

回転式炭化炉のカーボン製治具の寿命延長(アライドタングステン)
フライスの端面等の加工方法改善(ダイジェット工業)
帳票類処理業務の効率化(富士精工)
研削精度向上に寄与する被研削物の固定装置(冨士ダイス)
生産活動に関連した廃棄物のゼロエミッションの達成(三菱マテリアル)