三菱重工業は11月25日、都内で「第4回三菱重工ビジネスパートナー会議」を開催、協力企業(ビジネスパートナー)との連携強化によりサプライチェーン改革を進め、“日本のものづくり”を守っていくことを確認した。出席した主要パートナー294社に対し、グローバル化への対応をはじめ新興国市場開拓や総合力発揮に向けた同社の取り組みを説明したほか、パートナーによる改善事例の紹介などを行った。
この会議は、同社の事業計画や重点施策、さらには調達方針などを同社首脳陣から直接伝え、パートナーとの信頼関係を一層強化し共存共栄をはかっていくことを目的としている。
同社は2010事業計画で「激変する市場変化に対応した“改革”の推進と“グローバル成長”の実現」を目指して“顧客視点でのビジネス・モデル改革”や“自前主義からの脱却”、事業運営における“横串機能の強化”などの戦略を推進。これらのコンセプトを調達面に反映させるサプライチェーンの構造改革では、パートナーの選択と集中、商流の整理、集中・共同購買の拡大などに力を注いでいる。
こうした方針に基づき、部品単位での標準化や事業所横断的な規格・仕様の共通化を進める“全社共同購買活動”、パートナーの視点から改善点を見出す“ビジネスパートナー活動”などの強化に取り組んでいる。会議では、これらの活動で顕著な成果を上げた事例を紹介するなどした。