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三菱電機、高速加工と難加工材料に対応した細穴放電加工機

三菱電機「SH-12」 三菱電機( http://www.mitsubishielectric.co.jp )は、新開発のFH-B電源の搭載により、ドリルでは加工困難な細くて深い穴を高速加工でき、切削困難なニッケル合金などにも高品位な穴を加工できる細穴放電加工機「SH12」を5月20日に発売する。価格は1,100万円、2011年度に50台の販売を目指す。

 細穴放電加工機は、ワイヤ放電加工のスタート穴加工から電子・光学部品や自動車・航空機部品の高精度微細穴加工に至るまで、ドリルでは加工困難な細くて深い穴の加工に幅広く使用されている。近年は加工対象がニッケル合金や炭化ホウ素、炭化珪素をはじめとする切削困難な材料にまで広がっており、より速く、より高精度に加工できる細穴放電加工機が求められている。

 同品は、新開発した最大加工電流120A のFH-B 電源により、加工速度を30~50%向上。直径0.1mm から3mm の細穴を高品位加工に対応する。また、ニッケル合金やチタン合金などの難加工材料の高品位加工が可能で、特にニッケル合金の加工では、変質層の厚みを半分以下に大幅低減した。合金類以外にも、炭化ホウ素(B4C)、炭化珪素(SiC)などの導電性セラミックスも加工が可能となっている。