三菱マテリアルツールズ( http://www.mitsubishicarbide.com/mmc/jp )は、鋼・鋳鉄加工用超硬ソリッドドリルWSTARドリルシリーズ「MQS」を販売開始する。
同品は、幅広い被削材の穴加工に適応できる汎用タイプのWSTARドリルを、鋼・鋳鉄用に特化した新シリーズ。WSTARドリルで実績のあるウェーブ刃形に加え、最新のコーティングとクーラント穴形状の技術を採用することにより、環境負荷低減に有効なMQL(微量な潤滑油を圧縮空気に含有させたミストを供給して、切削工具の刃先を潤滑/冷却する方法)による鋼・鋳鉄の穴加工において、工具寿命の向上と、優れた加工穴精度を長時間にわたり維持することが可能。
主な特徴は以下の通り。
- 高い酸化開始温度と低い摩擦係数を有する、独自の結晶制御技術を用いた超多層PVDコーティング新材種「DP3020」により、鋼・鋳鉄加工において従来の2倍以上の工具寿命を実現。
- ユニークなクーラント穴形状"TRI CoolingテクノロジーR"により、刃先の冷却・潤滑効率がアップし、鋼・鋳鉄の加工における工具寿命が飛躍的に向上。特にMQL加工において優れた効果を発揮する。
- トリプルマージンによるガイド性の向上と、工具側面のクーラント整流化によるマージン部の損傷抑制で、優れた加工穴精度の維持が可能。