埼玉県は1月27日、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで県内企業の技術・製品開発意欲の向上と県内経済活性化を目的に、中小企業の革新的で優れた技術・製品を表彰する「彩の国産業技術大賞表彰式」を開催した。
大賞はオリエンタルエンヂニアリングの「CO2排出を極限まで削減した環境対応高性能ガス浸炭炉」。自動車部品などの強度を増す熱処理で最も多く適用されている炭素を浸透拡散し、焼入れするガス浸炭処理の装置に関して従来炉と違って、すべての部屋を真空排気できる気密性に優れた構造にした。高効率断熱材と真空断熱構造の採用により、放散熱量を大幅に削減した。従来炉には必要なガス発生炉をなくし、メタノールなどを直接浸炭炉に供給して高速浸炭雰囲気を発生できるため、生産性が向上しコストを削減できる。従来炉に比べて表面異常層を1/2 以下に低減でき、CO2 排出量も90%以上削減できる。
受賞者、受賞技術・製品は以下のとおり。
彩の国産業技術大賞
オリエンタルエンヂ二アリング
「CO2排出を極限まで削減した環境対応高性能ガス浸炭炉」
彩の国産業技術奨励賞
エディプラス
「羽根が無い! “遠心”攪拌体」
彩の国産業技術特別賞
アキム
「真空シーム溶接装置」
サンズコーポレーション
「卓上型動的粘弾性測定装置MGレオアナライザー」
大起理化工業
「デジタル式土壌実容積測定装置」
みたけ食品工業
「発酵ぬかどこ」
メトリー技術研究所
「地盤補強と振動低減効果を同時に実現する製品『D・BOX』」