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経産省、産業用モーターをトップランナー基準の対象機器に追加

 経済産業省は1月24日、総合資源エネルギー調査会第16回省エネルギー基準部会を開催、新たにトップランナー基準の対象機器に産業用モーターとして使用実績の多い三相誘導モータを追加することを決めた。

 三相誘導モーターは現在、国内で毎年1,000万台弱出荷され、1億台超が国内で普及、これらモーターの多くはポンプ、圧縮機、送風機をはじめ各種産業用機械において使用されている。

 三相誘導モーターによる電力消費量は、わが国における産業用電力消費量(約4,900億kWh)の約75%と推計されている。また、電力消費量全体(約1兆kWh)の50%超を占め、わが国のエネルギー消費の相当量を消費している。欧米では三相誘導モーターの高効率化が進んでいるのに対し、わが国はロシアやインドと並び効率規制が取られておらず、高効率化が進んでいないのが現状。

 経産省では、仮にすべてのモーターが高効率モーターに転換した場合、年間約155億kWh、約500万t-CO2 が削減される(わが国電力消費量全体の約1.5%、温室効果ガス排出量(12億8,200万t)の約0.4%に相当)と算出。

 こうした背景から経産省では、新たにトップランナー基準の対象機器へ追加しメーカーの高効率機器の開発を促進するねらいで、基準策定のための小委員会を設置する。