三菱重工業( http://www.mhi.co.jp )は、歯車量産ラインに対応した歯車研削盤「ZE15B」を開発、販売を開始した。高速・高精度な仕上げ加工能力が特長で、ワーク交換などに必要な非加工時間も短縮することで、生産性を向上した。自動車製造業界を中心に幅広く拡販していく。
同品は、最大外径150mmまでの歯車加工ができる。設置場所の省スペース化ニーズに対応して、設置面積は幅3,980×奥行4,000mmと従来機より10%小さくなっている。新開発のツインテールストック式ワーク交換装置を搭載し、非加工時間を5秒に短縮。また、機械の剛性を高め、砥石回転速度を最大6,000回転/分と3割強高速化することにより、短い時間で一層の高能率研削加工を実現した。砥石を成形・目直しするドレス装置は、高速・高剛性の新型を開発。これにより、ドレス時間を短縮するとともに、多条ドレスや歯底研削などにも対応できるようにした。
砥石交換、ドレッサー交換の後に必要な歯合わせ作業(基準位置設定)を自動化し、操作性を向上。また、複雑な歯面形状にも対応できるように、歯形修正機能や、歯面ねじれであるバイアスの修正機能も搭載している。