機械振興協会( http://www.tri.jspmi.or.jp )はこのほど、機械工業にかかわる優秀な研究開発およびその成果の実用化によって機械工業技術の進歩・発展に著しく寄与したと認められる企業などを表彰する「第8回新機械振興賞」を発表、デンソー、東洋機械金属、宮本工業所の「省エネ小型低圧ダイカストシステム」が経済産業大臣賞を受賞した。
受賞3社は、鋳巣(ダイカスト内部の空洞)を潰すために高い圧力が必要であると言われてきた圧力を1/2にしても同等の品質が得られる小型低圧ダイカストシステムを開発した。このシステムは、電動ダイカストマシン、小型高効率溶解炉、小型インライン熱処理炉、からくり式クイック段取りシステムで構成され、システム全体の大きさは従来の1/3、CO2排出量は従来の2/5である。08年4月より生産開始し、国内外38台の設備、製品数として10,700千個を全世界で生産中である。
この他の受賞者は以下のとおり。
中小企業庁長官賞・・・「廃塩ビ壁紙リサイクルシステム」アールインバーサテック、東京都立産業技術研究センター
機械振興協会会長賞(3件)・・・ 「多柄たて糸準備システム」片山商店、村田機械、桑村繊維、兵庫県立工業技術センター、「自動路面描画装置」技工社、アクト、 「瞬時起動アイドリングストップシステム」マツダ