三菱マテリアルツールズ( http://www.mitsubishicarbide.com/mmc/jp/ )は、三菱マテリアル( http://www.mmc.co.jp )が開発、製造する刃先交換式のアルミニウム合金加工用カッタ「AXD4000形」にアーバタイプを追加、販売を開始した。初年度3,000万円の売上を目指す。
航空機産業では、多くの部品がアルミニウム合金のブロック素材からの削り出しで製造されており、切削で除去する体積が多い加工となっている。そのため、高速高能率加工に対応できる工具が求められているという。同品はアルミニウム合金の高速高能率加工を可能にする工具として、2010年9月にシャンクタイプの発売を開始した。今回用途拡大を図るべく、アーバタイプのカッタを追加した。同品の特徴は以下のとおり。
- φ40~125mmのアーバタイプを規格化。
- 2本のねじでインサートを強固に固定する、高剛性ダブルクランプスクリュー機構と独自のインサート飛散防止機構(AFI)の採用により、高速回転時の遠心力によるインサートのせり出しを防止し、安定した高速加工を実現(切れ刃径φ50mmのカッタで最大回転速度35,000min-1の加工が可能)。
- 高いランピング性能を有し、あらゆる加工形態に対応可能。
- 高バランス精度ホルダ(10,000min-1においてバランス精度G6.3)により、高速回転時の振動を抑制。