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パナソニック、手づたえ教示が可能なパラレルリンクロボットを開発

パナソニック「パラレルリンクロボット」 パナソニック( http://panasonic.co.jp )は、製造現場の組立作業の自動化を狙いとして、自由な空間姿勢が表現できる「パラレルリンクロボット」を開発した。今後、同社グループの国内外の工場を中心に展開を図り、高効率生産の実現に取り組んでいく。

 組立工程は複雑で臨機応変な作業も求められるため、人による作業が一般的だが、作業ばらつきや作業効率などの課題がある。ロボットで行うためには、複雑で多彩な作業を自動化する必要があり、ロボットに組立て手順を指示する専門知識が必要だった。

 今回、ロボットそのものに簡単、安全に手づたえで教示することで、製造現場のオペレーターでも手間をかけずに、作業者のコツを教示する技術を開発した。教示時にサーボとブレーキを共に解除し、アームをフリー状態にすることで、極めて軽量な操作感で安全に手づたえ教示を行うことが可能なダイレクトドライブ駆動方式を採用した。広可動範囲(φ400mm×150mm)と柔軟姿勢(各軸周りに±20°)を有しながら、高精度位置再現性(±20μm)、可搬重量1.5kgを実現する6軸同時協調制御技術を実現した。さらにモータ、軸受、アーム、という極めてシンプルな構造に加え、低コスト化を実現する機器構成部品点数の削減を行った。

 同品の主な特徴は以下のとおり。


  1. 簡単で直感的な手づたえ教示により、誰でも手間無く作業指示が可能

  2. 6軸協調アーム制御型のパラレルリンクロボットで、6自由度の柔軟姿勢作業が可能

  3. 簡素な構造で、低コストを実現