不二越( http://www.nachi-fujikoshi.co.jp )は、ドライ加工において超高能率、難削材加工を可能にした「Hyper DuAl SP ホブ」、またドライ、ウエットなどの加工環境を選ばず、幅広い切削条件、ワーク材質に対応した「Hyper DuAl GP ホブ」を同時発売する。併せて初年度5億円、3年後に15億円の売上を目指す。
同品の主な特徴は以下のとおり。
Hyper DuAl SP ホブの特徴
- 再研削再コーティング仕様(フルコーティング仕様)
- 従来のハイスホブでは不可能な切削領域で、安定したドライ加工が可能
- 300m/min 超えの超高速加工や難削材の高能率加工)
- 従来のホブに対し、超高速ドライ加工で3~5倍の長寿命化を達成
Hyper DuAl GP ホブの特徴
- 再研削再コーティング仕様(フルコーティング仕様)
- クーラントの有無、切削速度、ワーク材質など加工環境を選ばない多目的ホブ
- 一般的な加工条件(切削速度80~180m/min)で性能を発揮
- 従来のホブに対し、ドライ加工で2.5倍超、ウェット加工で2倍超の長寿命化を達成
同社のホブは、自動車のトランスミッションや、各種産業機械・発電装置の増減速機などに使用される歯車の加工ラインにおいて、高精度・高能率加工を実現し、世界市場で確固たるポジションを築いている。
また、同社ではホブ加工時の切削メカニズムと摩耗進行プロセスの解明をすすめてきた。 今回は、特にコーティング成分と成膜プロセスの最適化に注力し、コーティング特性を飛躍的に向上した。また、耐摩耗性、耐欠損性、耐熱特性に優れるホブ専用の新溶解ハイ ス(FMHシリーズ)を開発し、新コーティングと組み合わせることにより、これまで加工困難であった超高速加工領域においても、長寿命かつ安定した加工が可能になった。