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三菱重、ベトナムの子会社が100機目のボーイング737向けフラップを出荷

 三菱重工業( http://www.mhi.co.jp )が100%出資するベトナムの民間航空機生産会社MHI Aerospace Vietnam Co., Ltd.(MHIVA)は10月14日、生産累計100機目となるボーイング737向けフラップを出荷する。本格生産を開始して1年余での達成で、11月初旬にボーイング社のレントン工場(米国ワシントン州)に搬入されることとなる。

 MHIVAの本格稼動は2009年9月。徐々に生産能力を増強して、現在に至っている。仕上がった737フラップは、これまで最終検査のため当社名古屋航空宇宙システム製作所にいったん搬入されていたが、この記念の100機目以降、MHIVAで生産する737フラップは直接ボーイング社に納入される。

 MHIVAはベトナムで初めて民間航空機の部位を手掛ける生産会社として2007年12月、首都ハノイ郊外のタンロン工業団地に設立された。資本金 700万ドル、従業員数約90人。ボーイング社の支援のもと、当面は737フラップの生産を手掛ける方針で、ボーイング社が計画する今後の737型機の増産に対応して生産の拡大を目指す。

 フラップは飛行機の揚力を増大させるための装置。これを主翼に取り付けることにより、離着陸時に必要な揚力を確保する。三菱重工業は1996年から737フラップの生産を手掛け、その生産累計数は2009年に3,000機を突破しているが、昨秋以降は、その拠点をMHIVAにも広げて生産を続けている。