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パーカー熱処理工業など、第8回表面改質技術研究会を開催

 パーカー熱処理工業( http://www.pnk.co.jp )主催、日本パーカライジング共催、パーカーS・N工業・日本カニゼン協賛の「第8回表面改質技術研究会」が9月3日、東京・丸の内の日本工業倶楽部で開催、約200名が参加した。

挨拶する里見会長 当日は、日本パーカライジングの里見菊雄会長が「日本経済がかつてのように世界のトップランナーとして走り続けるためには、新しい技術の開発が必要。表面改質は、その技術の一つとして役割を果たさなければならないと考えている」と挨拶、その後以下のとおり講演がなされた。

「日本パーカライジング 海外グループ会社の紹介」菅原陽一氏(日本パーカライジング)…アジア、欧米における同社グループの生産拠点と、各拠点における熱処理・防錆加工などの事業展開や、タイのテクニカルセンターの機能などについて紹介した。

「窒化層と酸化層を同時形成するイソナイトLS」横尾晃央氏(パーカー熱処理工業)…環境対応・高機能な同塩浴軟窒化処理の①ソルトリサイクルが可能、②酸化層と窒化層を同時形成、③高耐食性・高耐摩耗性といった特徴と、自動車部品・機械部品・電機部品などへの広範な適用例を紹介した。

「環境をリードする自動車技術と表面改質技術への期待」東 雄一氏(本田技術研究所)…CO2排出量低減から電動パワープラントなどの新技術開発、燃焼効率向上、走行抵抗低減などベーシック技術への取組みが重要になってきていること、また生産の海外シフト加速から現地調達のさらなる推進が必要になってきていることを述べ、これらの変化に対し低フリクション、軽量、熱制御、低コスト、低CO2プロセスといった技術キーワードで電動PP向けの機能材料の性能や従来材の性能を向上させる表面改質技術を紹介した。

「自動車部品の信頼性ある材料設計と表面処理…3Kの話」…寺門一佳氏(日立オートモティブシステムズ)…自動車部品の長寿命化・高性能化や、材料・熱処理・表面処理の高度化といった課題に対し、高圧燃料ポンプにおける3K(キレル、クサル、コスレル:強度、耐食、摩耗)対策を例に挙げ、3K重視のものづくり技術について考えた。