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IHI、生産ラインの自動化を促進させるピッキングシステムを販売開始

IHI「バラ積みピッキングシステム」 IHI( http://www.ihi.co.jp )は各種工場の生産ラインなどにおいて、ケースなどにバラ積みされた複雑な形状の部品を一個ずつ取り出し、加工機などの決められた位置へセッティングする作業を自動化する「バラ積みピッキングシステム」の販売を開始した。

 同システムは、2008年に独自開発した「三次元物体認識技術」を適用したピッキングシステムに改良を重ね、製品化したもの。今回の実用化により、従来、人手に頼らざるを得なかった作業を自動化することで省人化が可能となり作業ミスがなくなるため、品質面での向上も図ることができる。

 また、人手に頼ることなく重量物の移動も可能となるため、作業者の負担を大幅に軽減できる。自動化による生産性の向上のみでなく、多くの品種変更を伴う多品種少量生産の現場においても、作業の効率化を図ることが出来る。

 そのほかの特徴は以下のとおり。


  1. ロボットが取り出す対象物を選択する時に、ロボットと対象物が入っているケースの衝突や、対象物同士の衝突が起こらないように最適な対象物を選択することで、衝突による取り出しミスの低減、装置破損が防止できる。

  2. 取り出しに一度失敗しても再度取り出しを行う「リトライ機能」の向上を実現。衝突の検出や計測・認識が不十分な場合に再度、計測から取り出しまで一連の作業を行う。これにより、生産現場で嫌われる短時間の停止の低減が実現。

  3. 対象物を計測するセンサの把持や搬送方法の工夫により複数個所で計測が可能となった。これにより、従来システムの約9倍の範囲で高精度な認識が可能となり、大型部品や大量の部品など、より様々な対象物への適用が可能となる。