日本機械学会は、“機械”の意義や役割を広く社会と共に考え、人間と機械のふさわしい関係を模索するため、産官学の関係各方面と協力して、記念日と記念週間を制定して各種の事業を企画開催することにし、七夕の中暦にあたる8月7日を「機械の日」、8月1~7日を「機械週間」(メカウィーク)としている。
「機械の日・機械週間」は、若年層の理工系離れ、技術離れを回避し、女性を含めた次世代の技術者の育成を支援し、さらに国際的な技術学術交流の促進を図るため、機械技術がどのようにして社会や産業の健全な発展に役立てるかを広く社会と共に思考すると共に、機械技術者の果たす役割を浮き彫りにして社会の一層の理解を得る国民的な記念日として制定された。
同記念日および記念週間は、技巧上達を祈念する中国の祭りである「乞巧奠(きっこうでん)」(乞は願い、巧はたくみ・技術、奠は祭り)において、神に捧げる御衣を「棚機(たなばた)」という織機で織り上げたことから生じたとされる「七夕」の中暦にあたる8月7日を「機械の日」、8月1~7日を「機械週間」(メカウィーク)とされた。
同学会では、2007年度より「機械の日」を記念した行事を開催し、今年度は8月7日にトヨタテクノミュージアム産業技術記念館において、東海支部との連携により下記の記念行事を開催。併せて「機械の日」を含む前後に、関係諸団体、支部・部門による様々な記念行事を全国各地で開催する予定。
記念行事概要
開催日:2010年8月7日(土)13:00~16:40
会 場:トヨタテクノミュージアム産業技術記念館大ホール(名古屋市西区則武新町4丁目1番35号)
参加費:無料
13:10~15:10 記念講演会
- 「産業遺産・機械遺産の保存と活用」
坪井珍彦(株式会社ジェイテクト顧問) - 「トヨタテクノミュージアム産業技術記念館の活動」-産業遺産を活用した産業観光-
加藤武彦(産業技術記念館常務理事) - 「あかつき-惑星探査を支える技術-」
中村正人(宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所・教授/金星探査機「あかつき」プロジェクトマネージャ) 15:20~15:50 作文コンテスト表彰
16:00~16:40 日本機械学会選定機械遺産認定表彰