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不二越、超精密加工事業拡大、中国市場拡大など狙いに組織改正

 不二越( http://www.nachi-fujikoshi.co.jp )は、開発体制の再編による新商品・新規事業の育成、プレシジョン(超精密加工)事業の拡大、中国市場の開拓などを狙いとした組織改正を実施すると発表した。

 発表内容は以下のとおり。

     
  1. 開発本部の運営体制を見直し、新商品・新規事業の創出機能を強化する。

    ・現在、策定中の2020年までの長期ビジョンと2013年を最終年度とする中期経営計画のなかで、新商品・新規事業の育成を企業成長の柱の一つとして位置づけている。今般、開発本部の機能・運営体制を見直し、新商品・新規事業の育成を促進することとした。

    ・こうした考えから、開発本部は、新規開発テーマの発掘と新商品の開発・事業化に集中してとり組み、一方、これまで開発本部が主導していた既存商品の改良・開発は、各事業部門で行なう体制に改める。

    ・そして、開発本部は、新規開発テーマの発掘から基礎技術および新商品の開発、製造技術の確立・製造までをスルーで担当することとし、管下に「開発企画部」、「商品開発部」、「基礎技術開発部」、「製造部」の4部をおく。(現在は開発企画部、加工開発部、部品開発部、材料開発部、制御開発部、R&Dマテリアルの6部)

    ・これにより、自動車、産業機械分野、エネルギー・インフラストラクチャー系市場を中心に新商品・新技術の開発、事業化を推進する。

  2. プレシジョン事業の技術基盤を確立し、国内に加えて中国をはじめ新興国市場で需要拡大をはかる。

    ・プレシジョン(超精密加工)事業は、光学部品や半導体向けの微細加工、超精密加工機械を軸に、電機・電子、精密機器分野において事業を展開してきた。

    ・今後、IT技術の進展などにより、超精密・超微細加工に対するニーズが、一段と高度化、多様化し、また、国内に加え、中国をはじめ新興国市場において、超精密加工に関する市場が拡大することが予想される。

    ・こうしたことから、今般、プレシジョン部門を、機械工具事業部から独立させ「開発事業部」を新設し、 これまで蓄積してきた超精密加工技術・ノウハウをベースとして次世代加工技術(加工方法の複合化、融合化)の確立、エンジニアリングサービスの充実など技術基盤を拡充、強化して、プレシジョン事業の業容拡大をはかる。

  3. 事業部門の戦略企画機能を強化し、中国を中心に新興国市場の開拓をすすめる。

    ア.機械工具事業部・機械製造所に「企画部」を新設し、機械部門全体の総括管理、事業戦略の立案機能を強化し、中国をはじめ海外市場の開拓にとり組む。

    イ.中国を中心に新興国市場での機能部品の売上拡大をはかる。

    ・部品事業部・軸受企画部に「事業企画室」を新設し、海外生産の拡充など国内外で業容拡大をはかる。

    ・部品事業部・油圧企画部に「中国事業室」を新設し、中国での油圧機器の売上拡大にとり組む。

    ・カーハイドロリクス製造所に[営業企画]グループを新設し、中国を中心に新興国市場の開拓をすすめる。