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NEDO、再生可能エネルギー技術白書で軸受技術などに言及

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、 https://app3.infoc.nedo.go.jp )は、太陽光発電、風力発電、バイオマスエネルギーなどの再生可能エネルギーや、その導入拡大を支えるスマートグリッドについて、分野ごとの最新動向を調査するとともに、今後の技術開発の道筋を示す技術ロードマップを策定、新たに「NEDO再生可能エネルギー技術白書(新たなエネルギー社会の実現に向けて)」として取りまとめた。

 白書では、主力の「太陽光発電」、「風力発電」、「バイオマスエネルギー」に加えて、昨今、新たな担い手として世界的に注目を集めている「太陽熱発電」、「波力発電」、「海洋温度差発電」について、国内外の最新の技術動向等を調査するとともに、技術ロードマップを策定した。

 このほか、「太陽熱冷暖房」、「中小水力発電」、「地熱発電」、「温泉熱発電・熱利用」、「雪氷熱利用」、「海流・潮流発電」、「潮汐力発電」、「熱電発電」、「圧電発電」、「工場等廃熱利用」、「温度差熱利用」についても、最新動向を調査。さらに、再生可能エネルギーの導入拡大を支える「スマートグリッド」の最新動向を調査し、技術ロードマップを策定。また、2030年の次世代エネルギー社会「スマートコミュニティ」像を提示した。

  風力発電では、欧米中国などをはじめとして世界的に導入量が急速に拡大している中、我が国の導入量は世界第13位であるが、年率10%台で増加中と紹介。各国で技術開発も進められており、我が国でも、NEDOが2010年より洋上風力の実証研究を開始するなど、取組みを強化している、とした。その中で、ビジネスモデルにおいては「軸受や増速機、発電機、部材では炭素繊維など日本企業が国際競争力を有する技術も多い」として、ジェイテクト、NTN、日本精工、コマツ、日本ロバロの企業名を挙げている。