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スター精密、加工径最大38mmのスイス型自動旋盤を販売開始

スター精密「ST-38」 スター精密( http://www.star-micronics.co.jp )は、スイス型自動旋盤の新製品「ST-38」を開発し、医療・自動車・航空機産業分野などでチタンなどの難削材複雑形状部品をターゲットとして、欧米を中心とした全世界へ向けて販売を開始した。

 同品は、加工径をスイス型自動旋盤としては最大の38mmとし、制御軸数は15軸、10面タレット型刃物台を計3台搭載した大型高機能機。正面側での旋削、ミリング、斜め穴加工、オイルホールドリル仕様による深穴加工など多彩な複合加工に加え、背面側でも正面側と同じ複合加工に対応できる。

 また、背面主軸台を主軸中心に対して上下に制御することにより、太径偏芯複雑形状部品にも容易に加工対応できる。主軸に対して左右に配置された2台のタレット型刃物台(手前側 : 3軸制御、奥側 : 2軸制御)は独立制御で旋削、穴明け、ミリングなどの加工を同時に行なうことができる。さらに背面側専用タレット型刃物台は2軸制御(X軸、Y軸)であり、背面主軸にて正面加工と同時に背面加工を行なうことができる。
 
 また、同社従来機に比べて早送り速度を50%速め30m/minとし、CNC機能により主軸割出し時間を20%短縮。加えて同社独自の制御方式であるスターモーションコントロールシステムが制御系統間の切り替え時間や工具交換時間を短縮し、非切削時間を徹底的に削減した。これらのメカとソフトの対応により、加工時間をスターモーションコントロールシステムを採用していない従来機種との比較では最大で57%(平均 19%)、同システムを搭載した機械に対しても最大17%(平均7%)短縮した。