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日本ベアリング工業会、通常総会を開催、新会長に本間博夫・不二越社長

 日本ベアリング工業会( http://www.jbia.or.jp )は5月28日、東京・芝公園の機械振興会館で平成22年度通常総会を開催、役員の改選があり、会長に本間博夫・不二越社長が、副会長に大塚紀男・日本精工社長が就任した。

 就任の挨拶に立った本間会長は、「偽造品問題への対策や米国との通商問題の解決、ポスト京都議定書といった地球環境温暖化防止への取り組み強化、若手経営者連携への支援など、諸問題に会長として取り組み、ベアリング産業の発展、重要な基盤産業としての地位向上に努力したい」と強調した。

 続いて経済産業省大臣官房審議官(戦略輸出担当)の市川雅一氏が来賓の挨拶に立ち、「我々は国富を稼ぎ、雇用を創出する新しい産業のあり方を示す新経済成長戦略を策定しているが、それには産業基盤の強化が不可欠であり、自動車から、工作機械、エネルギーに至る各種機械を支え、安全・安心の製品技術を形作り、わが国産業の国際競争力向上を支えるベアリングの存在は大きい。ベアリング産業はわが国産業の明るい未来を支える重要な基盤技術。官民が将来のビジョン・戦略を共有し、ベアリング産業界の努力を最大限に生かしていきたい」と会員企業各社を鼓舞した。

 また、今回2年の任期を務め会長を退任した横山元彦・ジェイテクト社長に対し花束が贈られ、横山氏は、「2年前、ジェイテクトの誕生に伴って、(工作機械業界から)ベアリング業界に移ったばかりの自分が会長職という大役を任された。100年に一度という経済危機も業界一丸となって乗り切りつつあり、今は晴れ晴れとした気持ちでいる。今後も微力ながらベアリング産業の発展に尽くしたい」と語った。