新会長に就任した岩手大学・森 誠之氏 日本トライボロジー学会( http://www.jast.or.jp )は5月17~19日、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで「トライボロジー会議 2010 春 東京」(実行委員長:東京理科大学・佐々木信也氏)を開催、約600名が参加した。
今回は、一般講演として曾田範宗先生 生誕100年記念、摩擦摩耗、表面処理・コーティング、マイクロ・ナノトライボロジー、摩擦材料、流体潤滑、トライボシステム、表面・接触、機械要素、潤滑油・グリースの10テーマで、シンポジウムとして、「トライボロジー教育の現状と展開」、「表面テクスチャリングとトライボロジー」、「境界潤滑の極限に挑む」の3テーマで、またトライボロジー会議の国際化を目的とする「トライボロジー国際フォーラム」として、「アジアにおけるトライボロジー最前線」をテーマで、計199件の発表が行われ、それぞれ活発な議論がなされた。
会期中の18日には第54期通常総会が開催、第55期新会長にトライボ化学・潤滑油などが専門の岩手大学教授・森 誠之氏が、副会長には福井大学・岩井善郎氏と大豊工業・熊田喜生氏が就任した。挨拶に立った森新会長は「トライボロジーオンラインなどを通じて日本のすばらしい研究を世界に発信するとともに、アジアでのリーダーシップを発揮しつつ、日本の会員に対してはできるだけ最新の情報を開示するなど、トライボロジー研究の活性化を図っていきたい」と語った。
日本トライボロジー学会では本年9月14日~17日に福井で「トライボロジー会議 2010 秋 福井」(実行委員長:福井大学・岩井善郎氏)を開催する予定。