アマダ( http://www.amada.co.jp )は昨年9月、100%の株式を取得、子会社化した東洋工機の社名を「(株)アマダトーヨー」に7月1日付で変更する。これを契機にブランド統合への第一歩を踏み出しシャーリング、コーナーシャーなど板金汎用機の販売を東洋工機に移管し、アマダはトータルソリューションをビジネスの中心に据えエンジニアリングビジネスに資源を集中していく。また、新興国向け小型プレスブレーキの生産を東洋工機に移管し製造面での効率も追求していく。
東洋工機とはすでにプレスブレーキの製造、開発でコラボレーションが進んでいるが、販売面でもグループ再編の重要な拠点として活用し本格的にプロフィットセンターとして戦力に加えていくことになる。
東洋工機の汎用機械部門には今年4月、30人の販売、管理部門の社員が移籍し、汎用機の販売を開始している。続いて今後20人程度のサービス要員を投入しアフターサービス面の強化にも取り組む予定。
売上目標は年間32億円(前年17億)を見込んでおり、グループの棲み分けを行いソリューションビジネス以外でも利益の出る体制を構築していく。
一方、製造分野では6月から従来富士宮で生産していた小型プレスブレーキの生産を東洋工機に移管する。移管機種は35tから100tまでの4機種で、段階的に移管し、9月末には月産35台まで引き上げる。
今回の生産移管はグローバル市場を見据えたベンディング商品のラインナップの拡充と生産量の拡大を想定したもので、これにより東洋工機は大型機、高精度サーボベンダーに新興国向けのエントリー機の生産が加わり、能力に見合った生産量が確保され、コストダウン及び生産性が格段に改善しアマダグループのプロフィットセンターとして新たなスタートを切ることになる。