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NSK、従来品比3倍以上の長寿命化と2割の小型・軽量化を実現したスラストニードル軸受

NSK「長寿命スラストリップ付レース」 日本精工(NSK、 http://www.jp.nsk.com )は、オートマチック変速機(AT)用として、従来品に比べて3倍以上の長寿命化と2割の小型・軽量化を実現した「長寿命スラストリップ付レース」を開発した。同品により2015年に10億円の売り上げを目指す。

 同品は、小型・軽量化に加えて、変速機の効率向上を目的としたATオイルの低粘度化による過酷環境に対応、燃費向上に貢献する。

 多段ギアATでは、変速機の伝達効率に悪影響を与える攪拌抵抗を減らすため、低粘度ATオイルが多く採用され、変速機用スラストニードル軸受は過酷な潤滑環境下で使用されている。また、ハイブリッドカーがモータのみで走行する際には、オイルポンプが作動しない場合があり、変速機用スラストニードル軸受は潤滑が希薄な過酷環境下で使用されているという。

 炭素とシリコンの量を低減し、クロム量を向上させることで、靭性を向上させたオリジナル鋼材を採用。これにより、2.5mmを超える厚さのプレス加工が可能になった。この鋼材に浸炭窒化処理を施し、靭性と表面硬度と疲労強度を両立した材料の開発に成功。これにより、従来比3倍以上の寿命を実現するとともに、従来比2割の小型・軽量化を実現した。